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薬のはなし

過激な薬情報にご注意ください

くすり 最近、週刊誌などで「医者に言われても断ったほうがいい薬と手術」など過激な表題の記事を見かけたことはありませんか。おおみや診療所の薬局の窓口にも、こうした記事を「読んだけど大丈夫?」とか、「TVで聞いたけど大丈夫?」という相談にみえる方が増えましたので、おおみや診療所の薬剤師としての見解をお伝えしたいと思います。

そもそも薬というのは化学物質であり、人間の身体にとっては異物であります。疾病の治療にとって有益な働き(=作用)と共に、期待していなかった働き(=副作用)をほぼ総ての薬が持っています。医療用医薬品の箱には薬の作用と副作用の情報を掲載した"添付文書"が入っています。先にあげた週刊誌の記事は、この添付文書に書いてある副作用が『飲んだ人には必ず起こるような書き方』がされていますが、そんなことはありません。

医師が薬を処方する時には、作用と副作用を天秤にかけて検討し選択します。初めての薬を出した時は、2週間から1ヵ月後には来院していただき、血液検査などを行い薬の効果の確認と副作用のチェックをしています。薬剤師は患者さんが初めての薬を飲む時には、対処が必要な自覚症状を重点的にお伝えし副作用の早期発見に努めています。

一方で、これら週刊誌の過激な薬情報をうのみにしてぱったりと薬をやめてしまうことは大変に危険です。「低血糖が怖いから」と血糖降下剤を飲むのをやめてしまい、高血糖昏睡に陥ってしまえば命の危険にさらされます。低血糖は気付いてすぐ砂糖やブドウ糖を補給すれば速やかに改善しますが、高血糖の治療は容易ではありません。

過激な薬情報の報道は、国の医療費削減政策を反映したマスコミのキャンペーンという見方もできます。患者さんと医療機関の信頼関係を崩し、受診抑制につなげる意図も見え隠れします。『医療生協さいたまの賢い病院のかかり方(賢い9条)』も参考に医師・薬剤師にどんどん質問・相談していただき、安全な薬を安心してお使いください。


おおみや診療所 薬剤師 生沼信恵